原点

1981年(昭和56年)8月、お湯をそそぐだけで出来上がる即席スープとして家庭用商品「わかめスープ」を発売し、以来4半世紀が経過した今日でも根強い人気商品です。
「わかめスープ」が生まれたきっかけ

理研ビタミンが開発したカール状で保存性の良い「乾燥わかめ」です。また、天然調味料やスープの調味技術があるため、これらが融合して「わかめスープ」が生まれました。
わかめ事業の経緯
わかめ事業については「ふえるわかめちゃん®」でも経緯などを紹介しています。
「わかめスープ」の特長
「わかめスープ」における特長は次のとおりです。
- 1わかめがたっぷり入った本格派のヘルシーなスープ
- 2わかめには、カルシウム、ヨードが豊富(アルカリ性食品の中でチャンピオン)
- 3肉料理にもパン料理にもよく合う
素材の追求

「わかめスープ」は、北海道産ほたての旨みを効かせた顆粒状のスープと「ふえるわかめ(カール状で保存性の良い「乾燥わかめ」)」を使用しており、家庭ではマネのできないコクと香りを作り上げました。
それらを一緒に1人前分ずつ小袋に詰めたスープで、いりごまと乾燥わけぎも入っています。
技術者のこだわり
「わかめをおいしく感手軽に食べていただきたい」との想いから、わかめはたっぷり使ってボリューム感と豊かさを演出しました。
お湯を入れるだけでわかめがすぐに広がる、当時のインスタントスープとしては初めて「食べるスープ」というポジションを築きました。
健康感のあるわかめがたっぷり食べられて、カロリーも低くヘルシーなスープ、ご飯や肉にも合うというセールスプロモートも好評でした。
売り方・売り場についてのこだわり
売り場についても、即席みそ汁売り場、洋風スープ売り場、わかめ乾物売り場、精肉売り場、パン売り場を目標として取り組みました。
こだわったポイントを整理すると次のようになります。
- 1北海道のほたて貝エキスで調味したスープの味は、家庭ではなかなかできない独特のうまさであること。
- 2セールスポイントは、ふえるわかめがたくさん入っていて、スープ皿やスープのおわんの中でわかめがみるみるうちに皿一杯あるいはおわん一杯に広がり、豊かさを感じること。
- 3わかめの緑が見た目にも鮮やかで食欲をそそり、健康な食品というイメージがぴったりなスープであること。
- 4即席スープであるため大変簡単であること。
- 5即席スープとは思えない品格があり、お客さまにも出せること。
- 6お肉料理だけでなく、和風・洋風・中華風、どんな料理や食事にも一汁として添えられること。
高評
「わかめスープ」は、1981年(昭和56年)8月の発売と同時に爆発的な売り上げを記録し、発売2年目の1982年(昭和57年)に、日本食糧新聞社の「食品ヒット大賞・優秀ヒット賞」を受賞しました。
これまでの市場にない新しいジャンルの製品であったことと同時に、和・洋・中いずれの食事にも合うことで幅広い消費者の皆様に受け入れられ、ご評価いただいたものと思われます。
- ※ちなみに、このときの食品ヒット大賞は、大塚製薬(株)の「ポカリスエット」と明星食品(株)の「明星 中華三昧」でした。
「食品ヒット大賞」とは
1982年(昭和57年)に「日本食糧新聞」創刊40周年を記念して設けられました。
毎年1回、前年度の食品界においてもっともヒットした製品を全国100社を超えるモニター企業からの推薦により選考し、表彰するものです。
未来
「わかめスープ」シリーズはレギュラー品のほか、味種の異なる「ねぎのピリ辛スープ」、「スパイシーねぎ塩スープ」、「ごま1000粒の美味しさ 焙煎ごまスープ」の4アイテムで構成され、いずれも理研ビタミンのコア事業である天然エキスを活用した、特長ある製品群となっています。
「わかめスープ」シリーズの主な製品群
わかめスープ

食感の良いわかめがたっぷり入ったスープです。
ねぎのピリ辛スープ

キムチ風味の香りとコクを効かせたピリッとした辛さが食欲をそそるスープです。
スパイシーねぎ塩スープ

すっきりとした塩味に黒こしょうの香りが食欲をそそるスープです。
ごま1000粒の美味しさ 焙煎ごまスープ

1杯に1000粒分の焙煎ごまのおいしさがつまったスープです。